めがてんし

世界史で落ちていくひとの名前を覚えて覚えてかなしい 過去のひとや物凄く遠いひとには朝顔のように笑みを広げ枠のような胸で思い上がっていてくださいってちせは中也になります 幸福と不幸とは不思議なもので 近くの不幸はかなしくて 遠くの不幸はたまにまとめてかなしくて 近くの幸福はどうしても憎くなっちゃうから どうか わたしのあいするひとは遠くでしあわせになって欲しい わたしがせかいをあいせるのはせかいが遠いからです でも誰かの気持ちを汲み取るには馬鹿なわたしはそのひとと同じ状態にならないと駄目だから わたしの頭は混乱しちゃう 要するにわたしが近寄れるのは近くの不幸なひとだけなのです