やりきれない

発展途上国は近代化の波のおかげで叶わぬ夢を見ちゃったって話を、とりあえず寄付とかそんなんじゃなく、自ら現地に行って活動してるせんせいがちせに言いました。他の世界を知らないうちはゆったりと生活してたんだけどねって。ちせは奉仕活動なんかからは離れた場所にいるタイプだから、ぽろっとそういうこと言えたんじゃないかと思う。成長することは夢を自分にあわせることなんだって。手の届く夢を彼らに与える、と言うと語弊があるけど、協力しつつそういう方向に導くことで、国を豊かにして、国が豊かになれば平和になるって。ちせはせんせいの前で必要以上に享楽的な発言をしています。あまりにも世間ぽくないひとと対面すると困ってしまって、なんらかのステレオタイプに徹しちゃう。今のちせなら典型的な女子高生像なぞってなんやかんやと反応してしまう。悪い癖。ぶれすぎるわたしという軸を守っているのか、話し合うまでの力量がないから若さでほんのり着色した白旗振ってるのか、わかんない。