らりって記憶なぞるな

体重分だけ薬のんで、ふと見たらベッドと布団の間に毛虫がいる! たくさんいる! こわいこわいこわい! 地は緑なんだろうけどふかく黒の毛に覆われた太い毛虫が布団の縁ににずらり一連くっついてて、わたしそれを涙ながらに主張したけれど、叔母さんはちせおかしい!そんなのおらん!て言いはるからわたしを信じて!ほら!ここに!ここに!やめてちせ頭のおかしい人みたいに言わんといて!ちがう!信じて!って叫ぶ合う中、ママンは一つずつこれは壁の穴、これはやたら凝ったカレンダーの影、これはネジと一つずつ教わるなり、叔母さんなり発せられた側と毛虫があるとこを覗き込むかりをと半分くらいの毛虫はいなくなり、でもママンは消えない毛虫をわしわし素手で掴まえるのでした。ピンクや水色の毛虫まで発掘されて、手腫れるからえ止めて止めて!とえんえん泣くちせをママンはほんとだねいるねこわいねと宥めてくれました。わたしは小学校のとき使ってた細身の色ペンをお箸のように駆使して取り除き。またいつだかのパンのおまけ