朱に交わらない赤くならない

自己を破壊してはいけない 単純なことがいまさらはっきりと分かるようになりました 十八歳のわたしは食べても食べても太らない体を持ち 世界史の滅ぼし滅ぼされをぽんぽん飲み込む頭を持ち かがやかしい今のわたしが退廃していくことに拍手するのは 滅びを芸術と思うけれどあくまでも自らの足場をきちんと確保したひとびとで わざわざわたしが彼ら彼女らの夢を叶えてあげる必要なんてないのです えいえんの十七歳★と嘯くけれど成長するわたしはうつくしい 縛り付けてくれてありがとうわたしは生きます