2010-03-19 記憶 オレンジにぽわんと染まった試着室。空間を細切れにする幾重ものカーテン。しっかりとお化粧したお姉さんが 失礼します と言って、白い手袋を付けた手でわたしの下着の具合を見る。手は熱くも冷たくもなくてそろそろしている。わたしの体は、突如とてつもない貴重品になったみたいです。